治療開始年齢 39歳5ヶ月
[治療期間 1年4ヶ月]
内側に入っている上顎右側の前歯が少し揺れはじめました。このままでは、歯周病が進んでいつか抜けそうで不安です。
見た目を良くするということよりも、自分の歯をできるだけ長持ちさせたいという希望でした。
少し揺れている前歯をレントゲン写真で診査したところ、歯周病が進んでいました。
矯正治療前の歯ぐきの色を見ても、不健康そうなことがわかると思います。
将来このまま歯周病が進むと、おそらく抜けてしまうことを説明したところ、「絶対に入れ歯にならないようにしたい」、「これからもずっと自分の歯で噛みたい」、 ということで、下の歯並びも含めて全体的な矯正治療をすることになりました。
この患者さんの場合、矯正治療のために歯を抜く必要はありませんでした。
矯正治療終了後は、「歯がまた固くなって、揺れなくなった」、「歯ブラシが使いやすくなった」、「歯間ブラシが通るようになった」 と、希望通りになりました。
矯正治療前後で、歯肉の色の赤みもなくなっていることがわかります。これは、歯周病も改善されているということです。
この患者さんは、現在70才です。約30年前に矯正治療を終えた時とほぼ同じ咬合状態が維持されています。
もちろん入れ歯にはなっていません。