治療開始年齢 46歳4ヶ月
[治療期間 3ヶ月]
前歯をぶつけたら、歯が折れてしまいました。
隣のきれいな自分の歯は削りたくないという希望なので、折れてしまった前歯を矯正治療で伸ばして、 もう一度土台として使うことにしました。
折れて残った歯の根の部分をあきらめて抜歯してしまうと、
1) 左右の隣の歯を削って土台にし、3本分ブリッジの歯を作る
2) インプラントの治療をし、それを土台にして歯を作る
ということになります。
「何とかもう一度、この歯を土台に使えないか」
という患者さんの希望により、矯正治療によって歯肉の中に残った歯の根を、土台に使えるまで引き出す、という方針で治療を行いました。
このような部分的な矯正治療の場合は、治療期間は3ヶ月程度で終了し、新しい歯の型取りができるようになります。
治療前の写真は歯の根を引き出し始めた状態、治療後の左の写真は矯正治療で引き出された歯の根を金属で補強した状態、中央の写真は出来上がった差し歯が入った状態、右の写真はその時の口元です。
折れた前歯も、矯正治療を組み合わせることで抜歯しないで、もう一度噛めるようになりました。